みなさん、おはようございます。
一宮市で税理士をしている岡田糧(リョウ)です。
今日のテーマは「急がば回れ」です。
今月でインボイス制度が導入されて、3ヵ月が経過しました。
現場では、未だ登録番号の取得だけではなく、経理処理で混乱が止まりません。
「相手先から経理処理の指示が来たのですが、これって合ってますか?」
「外注先が登録番号取っていないけれども、値引きしてもいいの?」
「経営者の会合で、領収書がもらえないけど、立替る場合はどうすればいいの?」などなど
上記の質問を国税庁のインボイス制度のQ&Aを見たり、
直接国税局の電話相談センターに問い合わせたり、
他の税理士に聞いたり・・・
僕が所属している税理士会でされ、正解を導くためにかなりの時間を費やしています。
では、そもそもこのインボイス制度はなぜここまで強硬に導入されたのか?
もちろん理由は複雑だと思いますが、
一つの可能性として、高齢化に伴う人材不足が影響していると考えられます。
いまはどこも人手不足です。
優秀な人材は民間の高額報酬の企業に取られていきているので、
国家公務員でさえ、採用が難しくなってきています。
このまま高齢化社会ではさらに労働力が減少してしまうので、
効率的な税収管理の必要性が高まります。
インボイス制度は今後のデジタル化の布石の一つだと
ある元国税庁の方が言っていました。
たしかにデジタル化は、税務プロセスを自動化し、効率化するための手段として有効です
しかし、インボイス制度導入に伴うデメリットとしては、明らかに経理処理の複雑化していることや、
消費税(仕入税額)の控除額が減少して増税になっている可能性が指摘されています。
特に、免税事業者が適格請求書を発行できないため、取引の敬遠や中断のリスクがあります。
今の行政のシステムを強引にデジタル化するより、
〝いらない仕事〟をまずは明確化していかないと現場(行政も民間も)仕事が増えるだけ・・
結局〝働き方改革〟と別の省庁が言っても、
真逆の流れがあるのであれば、結果は振出しに戻るだけなのではないでしょうか。
結局は 「急がば回れ」 ですね。
May you find yourself on cloud nine today, filled with happiness and joy