みなさん、おはようございます。
一宮市で税理士をしている岡田糧(リョウ)です。
(AIによるイメージ画像)
今日はちょっと禁断の話をしたいと思います。
それは、顧客の選別についてです。
税理士にとって、避けたい顧客は以下の通りです。
① 脱税を考える人(「税金なんか払いたくないから何とかしろ!」というタイプ)
② 生産性が上がらない人(資料提供が遅い、金銭面でルーズなど)
③ 違法(またはそれに近い)ビジネスを行う人
これらはネットで検索すれば、多くの情報が出てきます。
では、顧客の選別基準はこれだけでしょうか?
もちろん、これは個々の税理士の主義によります。
僕にとっては、さらに2点、① 従業員を大事にしない、② 人の話を聞かない(学ぶ意欲がない)という点が重要です。
つい先日、税理士会の有志でDX勉強会を立ち上げました。
メンバーは30代、40代を中心に6名ほどです。
やはり、会計事務所の生産性をどう上げていくかは、どの事務所にとっても大きな課題です。
その中で、顧客に対する姿勢について話し合う機会がありました。
話のメインは、「顧客の新規ビジネスをどこまで応援するか?」です。
経営者が新規事業を立ち上げる際、市場分析や内部分析をせずに思いつきでスタートすることが少なくありません。
「これは儲かるらしい」「いい話を聞いた」「前から実はやってみたかった」といった理由です。
この新規事業をどこまで応援するかという話ですが、もちろん、お客様がやりたいことを支援するのが税理士の役割だと思います。
しかし、そのリスクを最初に伝えることも一つの義務ではないでしょうか?
ただ、この考え方はそれほどマジョリティではありませんでした。
半数の先生方は、「経営者の責任だし、やってみなければ分からないから、一度失敗するまで見守るべきではないか」と考えています。
もちろん僕自身も100%反対するわけではなく、投資金額と規模によると思います。
その会社の利益状況や財務の安全性を見て判断しています。
この点は他の先生方も同じですが、どこまで踏み込むかはバラバラで、逆に私が踏み込みすぎるようです。
そこで、同じ質問を別の日程で大阪で開催された経営支援の税理士・会計士の勉強会で投げかけてみました。
経営支援の勉強会に参加している税理士・会計士の先生方の熱意は、ある意味怖いほどでした(汗)。
「どんなにリスクがあっても、止めるべきだ」という意見や、
「岡田さんの情熱があれば、止められるはずだ。できないのは情熱不足」とまで言われました。
ただ、一部の先生からは「熱意を入れたいなら、やはりお客様との相性も大事ではないか」という意見もありました。
30代の頃に経営支援を始めた時は、かなり熱心だったと思います。少し煩わしく感じられたかもしれません。
では、50代になってその熱意がなくなったかというと、どちらかというと岩盤浴に近いかもしれません。
ん?岩盤浴って?
岩盤浴は寝転んだ時点ではそんなに暑くはないんです。
10分、20分寝転んでいるとじわっと暖かくなり、1時間ぐらいだと汗がたくさん出てきます。
そんな感じの熱意ですね。ゆっくりと温度を伝えていくようなものです。
結局、正解なんてなくて、自分がやりたいか、やりたくないか、好きか嫌いか、それが大事だと思います。
まあ、それが間違っているかもしれませんが、
僕の人生理念には「周りの人の幸せを願う」ということがありますので、幸せを願えるお客様を応援していきたいと思っています。
May you find yourself on cloud nine today, filled with happiness and joy